<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 曲江對酒>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 曲江（きょくかう）　酒（さけ）に對（たい）す>
<BookPage: 113>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
苑外江頭坐不歸，
水精春殿轉霏微。
桃花細逐楊花落，
黃鳥時兼白鳥飛。
縱飲久判人共棄，
嬾朝真與世相違。
吏情更覺滄洲遠，
老大悲傷未拂衣。
<End Poem>
<Translation>
芙蓉苑のそと、曲江のほとりに、わたしは腰をおろしたまま歸ろうともしない。 この水晶のように美しい離宮の建物は、水蒸氣にひとしお潤んで光っている。桃の花がハラハラ散っている。花びらが一つ一つ、粉のようにこぽれる柳の花を追っかけて
散るのだ。そこから飛び出すうぐいす。それが時としてパっと飛びたつ白鷺と一緒になって空をよぎって目をかすめる。
どうともなれと酒ばり飲みくらい、久しいあいだ、何もかも放ったらかしているのだから、人もわたしを見かぎって相手にしないのも無理はない。宮づかえもおっく うになってみれば、ほんとに世間とは、だんだん縁が薄くなったよ。それでも役人根性がぬけきれず、とても仙人の境地などに達することはおぼつかない。いいとしをして無能をなげき悔やむだけで、きっぱり袂をはらって官界を訣別するだけの決心もついていない。いくじのない話だ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
芙蓉苑のそと、曲江のほとりに、わたしは腰をおろしたまま歸ろうともしない。
 この水晶のように美しい離宮の建物は、水蒸氣にひとしお潤んで光っている。
桃の花がハラハラ散っている。花びらが一つ一つ、粉のようにこぽれる柳の花を追っかけて
散るのだ。
そこから飛び出すうぐいす。それが時としてパっと飛びたつ白鷺と一緒になって空をよぎって目をかすめる。
どうともなれと酒ばり飲みくらい、久しいあいだ、何もかも放ったらかしているのだから、人もわたしを見かぎって相手にしないのも無理はない。
宮づかえもおっく うになってみれば、ほんとに世間とは、だんだん縁が薄くなったよ。
それでも役人根性がぬけきれず、とても仙人の境地などに達することはおぼつかない。
いいとしをして無能をなげき悔やむだけで、きっぱり袂をはらって官界を訣別するだけの決心もついていない。いくじのない話だ。
<End Formatted Translation>